2018年4月11日水曜日

【まぁやぁのこんな映画みました/vol. 79】

『牯嶺街少年殺人事件』まぁやぁ映画レヴュー

『牯嶺街少年殺人事件〈デジタルリマスター版〉』〈1991年 台湾〉


まずは「3時間56分」という超長尺。集中力の維持と睡魔との闘いになるかも、と気合いをいれて鑑賞に臨みましたが、杞憂でした。ひとこと「すごい一本!」です。1960年初頭、台北で起きた実際の事件をベースにしつつ、当時の混沌とした生活のなか、少年少女、大人達が懸命に生きていく姿が活写されます。淡々と進行しつつも、地下でうごめくマグマの様な熱量を全編で感じずにはいられません。効果的に使われる暗闇シーンも印象に残ります。「伝説の傑作」という枕詞、偽りございません、はい。  〈横浜中華街映画祭2017にて〉