『そこのみにて光輝く』〈2014年 日本〉
仕事での事故がトラウマとなり、ひとり自堕落な生活を続けている達夫が出会ったある家族。その娘、千夏に惹かれ始める達夫ですが、彼女はただただ過酷な日常に自らを封印して生きていた、、、。キャスティングが良い上に、千夏役の池脇千鶴が素晴らしい、『女優』です。同じ佐藤泰治原作、函館が舞台、で『海炭市叙景』(’10)がちょっと遠巻きで観客に委ねるような感がありましたが、本作はクローズアップ多用で意志の強さを感じる仕上がり、その対比も含めて記憶に残る作品になりました。 〈シネマ ジャックアンドベティにて〉