『思秋期』〈2011年 イギリス〉
イギリスのとある街、飲んだくれでキレやすく、大暴れをくりかえす男と、チャリティーショップを経営する訳ありの主婦、ふたりの再生の物語。ぶつかり合いながらも、少しずつお互いの心の闇を打ち明けてゆきますが、スウィートなシーンはこれっぽっちもありません。失業、暴力、DV、貧困、殺人、、重いテーマを幾重に重ねながらも、希望が底通していて、なおかつ全編にひっかかかる謎がラストシーンで氷解する映画的エンタティメントも併せ持つ「技あり」の映画でした。 〈シネマ ジャックアンドベティにて〉